21回全国フォークリフト運転競技大会講評

 

1 早朝から選手の皆様は真剣に競技に取組まれお疲れ様でした。

途中から雨が降り出しましたが、競技にはほとんど影響は出ませんでしたので幸いでした。

また、支部関係者や応援の方々のご協力もいただき、大いに盛り上がる中、滞りなく大会を終えることができましたことに感謝を申し上げます。

2 競技ごとの平均点を見ますと、学科競技は前回大会と比べ、平均点がかなり上がりましたが、点検競技、運転競技は前回とほぼ同水準でした。

合計の平均点は892.9点と900点近くになっており、年々高くなっております。

3 学科競技では、満点の選手が2人おりました一方で、多くの選手が間違った問題もあり、それは、力学の「曲げ」の問題やフォークリフトの作業開始前の点検項目の問題などでした。特に、「曲げ」の問題は半数以上の人が誤りでした。

4 点検競技は、例年通り満点を取る選手が多くおり、38人が満点でしたが、

50点台の選手もおりました。作業開始前の点検は安全の基本中の基本ですから、毎日きちんと実施してください。

5 運転競技では、前回大会にはおりませんでした満点が一人おりました。減点の多かった項目は、例年同様、障害物との接触、一旦停止の不良、フォークの高さ不足、二段取りをしない、パレットの高さの不適などでした。障害物との接触は減点が大きいことを次回の選手にもお伝えください。

6 全国トップレベルの選手による競技大会であっただけに、選手間の差はほとんどなく、数点の間に何人もの選手が並び、わずかなミスで順位が大きく変わるという激戦となりました。大変レベルの高い大会であったといえます。

この大会は、運転技術の向上と安全意識の高揚を図る目的で開催されておりますが、その目的は十分に果たすことができたと考えております。

選手の皆さんの優れた技術、知識そして経験を会社内や地域に広めていただき、業界全体のレベルアップにつながるようお願いして講評を終わります。

 

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