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年頭挨拶

警察庁 交通局長  石 井 隆 之

 

  新年あけましておめでとうございます。
  皆様方には、日頃から陸上貨物運送事業にかかる交通事故防止対策につき、格別な御配慮をいただきますとともに、警察行政の各般にわたり、深い御理解と多大な御支援をいただいており、厚く御礼を申し上げます。
  さて、平成22年中の交通事故情勢につきましては、死者数が一昨年に引き続き5,000人以下となったほか、発生件数及び負傷者数も過去最悪であった平成16年から引き続き減少しております。
  これも皆様方を始めとする、関係各位の御尽力の賜であると改めて感謝する次第であります。
  しかしながら、個々の交通事故事件に目を向けてみますと、交通事故死者数の約半数を65歳以上の高齢者が占めているほか、未だ飲酒運転等の悪質違反に起因する交通事故によって、多くの尊い命が犠牲となるなど、交通情勢は決して予断を許すことのできない厳しい状況にあります。
  こうした情勢の中、警察といたしましては、「平成30年を目途に、交通事故死者数を半減させ、これを2,500人以下とし、世界一安全な道路交通の実現を目指す」という政府目標の達成に向け、事故実態に即した効果的な街頭活動、地域や職場に根ざした体系的な交通安全教育、悪質性・危険性・迷惑性の高い違反の交通指導取締り、交通安全施設の整備充実等の諸対策に全力を傾注しているところであります。
  また、高齢化の進む社会情勢にかんがみ、昨年4月からは、高齢運転者等専用駐車区間制度の運用を開始しているほか、先般、高齢運転者標識について、いわゆる「もみじマーク」に代わる新たなデザインを決定し、その施行を本年2月に予定するなど、高齢運転者に対する安全運転支援策の一層の充実を図っております。
  本年4月からは、政府の第9次交通安全基本計画(平成23年度〜平成27年度)が開始されます。警察としても、交通事故犠牲者のより一層の減少を目指して、各種施策を推進してまいりますが、もとより、交通死亡事故抑止は、ひとり警察のみで達成できるものではなく、関係機関・団体との緊密な連携による官民一体となった取組みが不可欠であることは申すまでもありません。
  とりわけ、貨物輸送事業においては、職域における日々の交通安全教育が極めて重要と考えており、皆様方におかれましては、個々の運転者が一般ドライバーの模範となるよう、適切な運行管理や運転者教育を実施していただくなど、なお一層交通事故防止対策を推進していただきますようお願い申し上げます。
  結びに、貴協会のますますの御発展と皆様の御健勝、御多幸を祈念いたしまして、新年のあいさつとさせていただきます。