年頭挨拶

警察庁交通局長  東 川 一

 

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様方には、日頃から陸上貨物運送事業にかかる交通事故防止対策につき、格別な御配慮をいただきますとともに、警察行政の各般にわたり、深い御理解と多大な御支援をいただいており、厚く御礼を申し上げます。
 さて、平成21年中の交通事故情勢につきましては、交通事故発生件数及び負傷者数が、過去最悪であった平成16年から引き続き減少傾向を示すとともに死者数も9年連続の減少となるなど、「平成24年までに交通事故死者数を5,000人以下にする」という政府目標を3年前倒しで達成する結果となりました。
 これも皆様方を始めとする、関係各位のご尽力の賜であると改めて感謝する次第です。
 しかしながら、個々の交通事故事件に目を向けてみますと、交通事故死者数の約半数を65歳以上の高齢者が占めているほか、未だ飲酒運転等の悪質違反に起因する交通事故によって、多くの尊い命が犠牲となるなど、交通情勢は決して予断を許さない状況にあります。
 こうした情勢の中、警察といたしましては、平成19年の改正道路交通法のうち、飲酒運転等の悪質・危険な違反行為者に対する運転免許欠格期間の延長や75歳以上の免許更新者を対象とした講習予備検査に関する規定を昨年6月から施行しております。
 本年にあっても、更なる交通事故犠牲者の減少を目指し、昨年4月に成立した道路交通法の改正内容のうち、高速自動車国道等における車間距離保持義務違反に対する取締りを強化しているほか、この4月には、高齢運転者駐車区間制度にかかる規定を施行し、高齢運転者に対する安全運転支援策の一層の充実を図ることとしております。
 もとより、改正道交法が円滑に施行され、交通事故抑止に効果を上げるためには、国民の皆様に改正内容が十分周知されることが必要不可欠であり、制度の趣旨を理解し自発的にルールを守っていただくことが強く求められるところであります。
 貨物運送事業にかかる、交通安全活動の取り組みにつきましても、特に職場における日々の交通安全教育が極めて重要と考えます。
 皆様方におかれましては、全国陸上貨物運送事業労働災害防止大会を始めとする様々な機会を捉え、交通安全意識の醸成に大きく寄与していただいているところでありますが、改正法の施行に特段の御配意をいただき、交通安全の取り組みに、なお一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。
 終わりに、陸上貨物運送事業労働災害防止協会のますますの御発展と皆様の御健勝、御多幸を祈念いたしまして、新年のあいさつとさせていただきます。